退去時の掃除はどこまで必要?原状回復と敷金返還のポイント
賃貸退去時の掃除の範囲、原状回復の基準、敷金を多く返してもらうためのコツを解説。退去立ち会い前に確認しておきたい情報まとめ。
退去時の掃除はどこまでやるべき?
賃貸物件を退去する際の掃除は、「普通に暮らしていてついた汚れを落とすレベル」で十分です。新品同様に戻す必要はありません。ただし、掃除をしっかりしておくことで敷金の返還額が増える可能性があります。
原状回復の基本ルール
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、以下のように定められています。
貸主(大家さん)負担になるもの
日焼けによる壁紙の変色。
家具の設置跡(床のへこみ)。
画鋲やピンの穴(下地ボードまで達していないもの)。
経年劣化による設備の故障。
借主(入居者)負担になるもの
タバコのヤニによる壁紙の変色・臭い。
ペットによる柱や壁の傷。
掃除を怠ったことによるカビや油汚れ。
釘やネジの穴(下地ボードまで達しているもの)。
引越し作業で付けた傷。
場所別・掃除のポイント
キッチン
コンロ周り:油汚れは重曹水をスプレーして10分放置し、拭き取る。焦げ付きはクリームクレンザーで。
換気扇フィルター:油汚れがひどい場合はつけ置き洗いが効果的。
シンク:水垢はクエン酸スプレーで落とす。排水口のヌメリも忘れずに。
浴室・トイレ
浴室の水垢・カビ:カビ取り剤を吹きかけ、30分以上放置してから流す。
鏡のウロコ汚れ:クエン酸パックが効果的。
トイレ:便器内の黄ばみは酸性洗剤で。便座の裏側も忘れずに。
壁・床・窓
壁紙:手垢や汚れは中性洗剤を薄めた水で拭く。
フローリング:水拭きの後、乾拭きで仕上げる。
窓ガラス:新聞紙を湿らせて拭くとピカピカに。サッシのレールはブラシで汚れをかき出す。
収納・その他
クローゼット内部:ホコリを拭き取り、カビがあればアルコールで除去。
玄関:靴箱の中と玄関タイルを拭き掃除。
ベランダ:排水溝の詰まりを取り、床面を掃く。
敷金を多く返してもらうコツ
入居時の写真を用意する:入居時に撮った写真があれば、元からあった傷や汚れを証明できます。
自分で直せる傷は補修する:壁の小さな穴はホームセンターの補修材で埋められます。
退去立ち会いに同席する:立ち会い時に指摘された箇所を一つずつ確認し、納得できない請求にはその場で質問しましょう。
ガイドラインを知っておく:国土交通省のガイドラインを把握しておくと、不当な請求に対して根拠をもって交渉できます。
引越し前の掃除スケジュール
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1週間前 | 不用品の処分、大型家具の裏の掃除 |
| 3日前 | キッチン・浴室・トイレの念入り掃除 |
| 前日 | 壁・床・窓の拭き掃除 |
| 当日(搬出後) | 最終確認と掃き掃除 |
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